交通事故のトラブル解決!
交通事故の示談交渉を有利にするコツ
誰も死ななかったのが奇跡なくらいの車の壊れ方だと言われました
8年前の正月に事故に遭いました。
急なカーブの登りで対向車線からはみ出してきた車と正面衝突しました。
8人乗りの車で、私を含めて6人が乗っていました。
一瞬何が起こったかわかりませんでした。
綺麗にこちらに突っ込んでくるので、自分たちの車が間違っているのではないかと思うほどでした。
正月からこんな不幸があるとは思ってもいませんでした。
私たちが乗っていた車は急なカーブの登りだったので50km/hも出ていなかったはずです。
相手に関しては県外の人で道をよくわかっていない上に、夜道で見通しが悪いので、曲がりきれなかったようなのです。
スピードを出したままなので70km/hくらいは出ていたのではないでしょうか。
大概田舎の国道はそれくらいで走りますが、道がわからないのならゆっくり運転するのが普通だろうと怒りを感じました。
運転していた父は前から飛び出してきた車を見た瞬間、死を覚悟したようです。
ものすごい衝撃音と共に、シートベルトをしていなかった私は体を前の座席にぶつけました。
当然最前列はエアバッグが作動しました。エアバッグの火薬の匂いに耐えられなくなり、すぐさま扉を開けて外に出ました。
その場ですぐに出ることができたのは私だけでした。
姉だけはシートベルトをつけていましたが、シートベルトの締め付けにより腰を痛めたようで、すぐには出てきませんでした。
その時は腰が痛いだけで済んでいたのですが、事故の痛みを忘れていた頃に生理が2ヶ月ごとしか来なくなっていて、もしかしたら事故の影響なのかなと思っています。
一番驚いてしまったのは3歳の妹の目でした。
妹はシートベルトをつけておらず、事故の衝撃で全身を前の座席に投げ出され、目の辺りをぶつけたようです。
流血していました。
暗くてよくわからなかったので、一瞬目が飛び出してしまったんじゃないかと焦りました。
父も事故の衝撃があまりにもひどかったので私が「妹の目が、目が…」と叫ぶのを聞いて目がなくなったと思っていたようです。
幸いにも目の上あたりが切れていただけで、視力の低下はなかったようです。
弟は野球のグラブをその日に買っていてずっと手に持っていたので、事故が起こる寸前にグラブで頭を覆い、致命傷は避けました。
6人のうち5人は軽い切り傷や打撲ですみました。
最前列に座っていた祖父だけ、肋骨が折れていました。
相手方の助手席は最前列にもかかわらずシートベルトをつけておらず、全身血だらけになっていました。
運転手は全然痛みはなさそうでした。
ただ、精神的に狂ったかのように泣き喚いていました。
救急車が到着後、助手席の方はすぐに病院に運ばれました。
私たち家族は全員まとめて一台の救急車で病院に運ばれました。
全員打撲で痛む箇所を見てもらいました。
祖父だけ骨折でしたが、祖父自身、肋骨が折れているとは思っていなかったようです。
救急車到着までの間と病院で警察の方に状況を聞かれていたような気がします。
相手方は持病の糖尿病を患っていたために治療が難航し、全治3ヶ月と言われていました。
事故直後の車は前の部分は圧力で潰されていました。
ミラーとか、ガラスの破片が周囲に飛び散っていたようです。
国道とはいえ一車線の田舎道で事故が起こったので、片付けなどに苦労したようで、後に続く車は3時間以上停止していたようです。
事故が起こって一時間以内に救急車で運ばれたので交通状況については聞いたものですが。買い物するためにはどうしても通らないといけない道なので、同じ地区に住んでいる知り合いにも渋滞に巻き込まれた人が多かったです。
後ろからぶつかってくる車がなかったのは幸いでした。
祖父が骨折していたために人身事故として扱われました
事故を起こした人の気持ちを考えるとかわいそうだということで損害賠償を求めたりはしませんでした。
しかし、祖父の骨折もあり、人身事故として扱われました。
事故の後日、自分側の保険会社に連絡をとり話し合いをしました。
ここでは父と保険会社のみの相談です。
弁護士に依頼したりはしませんでした。
過失割合は全て相手方でした。
車が破損していることで100万円、祖父の骨折で50万円、切り傷、打撲で一人2万と大した金額ではありませんでした。
車はもう使えない状態だったので、買い換えたのですが、足ないくらいでした。
事故を起こした方は後日母親とともに私の自宅を訪れ、謝罪していました。
菓子折りと、現金10万円ほどをいただいた気がします。
事故は誰にでも起こりうることなので必要以上に責めたりはしませんでした。
事故を起こしたことで精神をやられてしまったのか、言動がおかしいとその場にいた家族は思いました。
修羅場みたいな感じでちょっと面倒でした。
事故を起こして平気でいられる人は少ないと思うので仕方がないのかもしれません。
私が事故の加害者側になったとしてもどうすればいいかわからなくなり、そのような面倒な状況にしてしまいそうな気がします。
事故後に謝らず、保険会社に任せてればいいという考え方をする人もいるようなので、県外からボロボロの状態でもわざわざ謝罪しにきたという点では素晴らしいなと思いました。
加害者との示談交渉は行なっていません。
謝るような意思がなければおそらく違っていたのではないでしょうか。
父が言うには加害者が謝罪に必死だったので刑事事件とすることに心が痛むように感じたそうです。
車の販売や修理を行っている店では、修理するくらいなら買ったほうが安いと言われたので、車を購入しました。
事故車と同じタイプのファミリーカーで250万程かかりました。
私たちは被害者なのに、保険から下りた補償のお金だけでは車が買えないのが不満でした。
なぜ当時示談交渉しなかったのか不思議ではあります。非情になれなかったのが痛かったです。
加害者に対する罰はそんなに与えなくてもいいから、保険会社からもっとお金が欲しかったと言うのが本音です。
刑事事件として立件したところで加害者には損害賠償額を払う能力はなさそうだったからです。
加害者は免許停止処分になったようです。
罰金についてはわかりません。
一歩間違えれば死者が出てもおかしくないような事故でした。
事故車は数週間販売店の脇に置かれていたのですが、大破具合がひどかったようで、見た人はみんな死亡事故が起こった車だと思ったそうです。
その隣に置いてあった車が死亡事故が起こった車だったのですが、私の乗っていた車よりもましな壊れ方でした。
状況にもよりますが、当たり方が悪ければ死亡事故になったと思うと怖かったです。
もし死亡事故等になっていたら状況は変わっていたはずです。
幸いにも事故後は体が元気だったのでよかったねで終わってしまいました。
体が元気でも事故の状況がフラッシュバックすることが多々ありました。その度に冷や汗をかきました。
8年たった今でも急なカーブは対向車線から車がはみ出してくるのではないかと思って必要以上に中心線から遠ざかろうとしてしまいます。
精神面や、月経不順などの後日起こった異変に関しては、サポートは得ていません。
おそらく申請すれば制度はあったのかもしれません。
今思うと精神的な異常だったと言えるのですが当時は知識がなくそういうものだと思っていたので、何も行動を起こしませんでした。
あとから知ったのですが、交通事故の慰謝料の金額は、弁護士が交渉することで増額できる可能性があるそうです。
保険会社は会社の利益が第一なので、正当な金額を払ってくれるとは限りません。
加害者側の立場が強くなり、正当な相場(裁判所の過去の判例を基準とした相場金額)よりかなり低い額で示談が成立してしまうのが現状です。
示談交渉において必要な知識が備わっている人はほとんどいません。
自分の主張をきちんと伝えるために、最低限の知識を持つことが必要です。
示談内容について、少しでも疑問が残るうちは示談書にサインをしないようにしましょう。
冷静に交通事故の保険や慰謝料について調べることができていたら良かったのだと思います。
ケガの治療費や慰謝料は相手方の保険会社から支払われるんですから、加害者側に悪気はなかったとしても、起こしてしまった事故の責任をきちんととってもらうべきでした。
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